君の居た日々を現すなら月と太陽

「俺の日々の歌で君が日々を大事にすればいいのに」
「俺のポエムの歌で君が幸せになればいいのに」
そんなことを言って本心は欲しかったのは自己満だけ。
欲にまみれた俺のなりそこないが、夢だった。

苦しいから歌った。
悲しいから歌った。
悔しいから歌った。

ただの醜さの塊だった。
こんな歌で君が、救えるはずないんだ。
だけど俺は、君の太陽になりたかった。

こんな歌で君の日に日に募る傷跡が埋まるもんか。
君を抱きしめたって、叫んだってなにも現実なんて変わるもんか。
がむしゃらに叫んだ曲なんて、俺の気が晴れるだけだ。
欲しかったのは自己満だけ。でも君も救いたかった。
俺は無力だ。俺は無力だ。俺は無力だ。俺は無力だ。俺は無力だ。


ボロボロに落ちて落ちて落ちて星になった空で
誰かと喋ってみたかったんだ、馬鹿みたいな話。
「俺の歌に救われました」と「生きたいていたい思いました」と
おおそうかい、変わったのは自分のおかげだろ。ごめんな。

子供の頃は俺も素敵な大人になると思っていた
ていうか素敵な大人になって俺を救いたいっておもってた
時が経ち僕が成すのはボロボロの体の俺で
生きるのに精一杯。ゲロ吐くように歌う日々だ。

何度だって歌った。夜が明けるまで歌った。
生身の俺で、君の太陽になりたかった

こんな歌で君の日に日に募った痛みが癒せるもんか。
君を抱きしめたって、叫んだって君が苦しいことは変わらないや
グラグラで叫んだ曲なんて、俺も実際好きじゃないや
欲しかったのは自己満だけ。それじゃ君は救えないや。
俺は無力だ。俺は無力だ。俺は無力だ。俺は無力だ。俺は無力だ。

生きた証が欲しいとか、君に称えて欲しいとか、
そんなのはさほど重要じゃない。どうせ落ちぶれた命だ。
君を救う歌を歌いたい。君を守る歌を歌いたい。
君を救う歌を歌いたい。
無理だ。

君は君が勝手に君のやりかたで幸せになれる。

こんな歌で日に日に募った傷が埋まるもんか。
君を抱きしめたい、叫んであげたい君の傷跡も痛みも全部。
でも所詮君は強い。君はきっと一人で前を向いていくんだ。
それならばいい。だけどもし涙がこぼれてしまう時は、
君の痛みを、君の辛さを、君の弱さを、君の心を、
俺の無力で、非力な歌で、汚れた歌で歌わしてくれよ。
俺は無力だ。俺は無力だ。俺は太陽にはなれなかった。
俺は無力だ。俺は無力だ。無力な歌で、君を救いたいけど、救いたいけど。