ドア

そのドアを開けて欲しいのは

紛れも無い俺の事だ

なのに他人はドアを開け閉めして入る

そこに辿り着けないのは異端に悩める俺か?

そこに遡り続けないのは異例の最先端だから?

俺は誰かのコピーじゃ無い

量産型じゃ無い

俺は俺と言う価値で居る

何一つ迷いがないわけじゃ無いけど

行く先に悩める想いは1つもない

貴女いない事が唯一の遺憾だ

なぜ連れて来れないのか

なぜ貴方いないのか

色彩豊かな目に映りうる

幽かな言霊をしっかりと握りしめて

今日もそのドアの前で立ち竦む