逃げたら勝ちだと思ってた

僕は将来の夢はエンターテイメントで

お笑い芸人になるって言ってた朧気な日から

もう10年経った今はポエトリーラッパーと言う

詩を朗読するアーティストになりたいに変わった

あの日、あの時に感じた実感と

今そして今後迫り来る不安が

交差しては繰り返すやってはいけないと

夢は夢、儚く散る

にんべんに夢と書いて儚いと読む感じに

恐怖を覚えた15の学校現代文の授業中

よく言うよ

「大人になったら世界は変わる」って

世界の変わり方が不安で押しつぶされては

また繰り返す様に自問自答で返せなくなる

回答は最終手段は逃げないと

自分は壊れてしまうと錯覚した

根性論が正当化された昔みたいに

僕を強くする者なんかもう居ないのにね

 

逃げたら勝ち

全ての責任問われる前に

蒸発して行方眩ませる事で

正当化させた現在は

そう思っていた

それだけで未来は変わると信じてた

けれどどうやら成功後に迫る

若気の至りその末路って奴に

怯えて暮らす

僕はネズミより自由にはなれなかったみたいだ

渋谷の街で雨宿りしてたラッパーだ

 

改札出てすぐ左手に見えてた雑貨屋さんの

ジャンプ売り場で今日の銀魂を読み出社

その後コンビニでワンコインコーヒーを頼み

今日も頑張ると天を仰いだ

ほんと3年前まではコーヒーすら飲めなかった

青二才で社会も常識も知らない

何も知らない無知で旅立った時に

実力だけで何とかなるそう思った

けど上には上がいると思い知らされこれから

僕の価値は低下すると認識して

また逃げようとしてたよもう

負の連鎖から抜けれない

金の稼ぎ方すらわからないまま

人生は自分の為にある

ならその人生で自分を救えた事が一度でもあるかい?(一度もないや)

 

逃げたら勝ち

全ての責任問われる前に

蒸発して行方眩ませる事で

正当化させた現在は

そう思っていた

それだけで未来は変わると信じてた

けれどどうやら成功後に迫る

若気の至りその末路って奴に

怯えて暮らす

僕はネズミより自由にはなれなかったみたいだ

渋谷の街で雨宿りしてたラッパーだ