鳴き虫

あの席から眺めてた

指咥えて茫然としてた

それから2ヶ月で場所は違えど

貴方と同じくらいのステージに立てたよ

苦し紛れの言い訳から逃れられたよ

ずっと自分に自信は無くて動けなかった

俺は弱虫だったけど

夢が優って今立てたよ

 

平成最後の夏にたった新宿ライブ

色んな人が居て色んな話が聞けたよ

俺と同い年のラッパーと交わした約束と

俺の憧れのラッパーに果たす約束を今か

今かと震え上がってた

夢があるだけでやっぱり世界は変わった

動けなかった意気地無しの虫は

泣く事も許されなかった部屋で

あのステージの片隅でただ泣いていた

 

1番大事だって思える瞬間はここにある
それを勝ち得た俺はもう病まないから
泣きながら書いた言葉の数々は
今花咲かす夢と書いた言葉になった

 

見た目に自信がねぇから

マスクで隠した俺は

臆病者の遠吠えだ

もう二度とあんな思いはしたくない

指咥えて見てたライブを

二度と思い出したくない

泣き虫な俺はプライドだけ高いだけ

ガキの頃から負けず嫌いなはずなのに

大人になったら負ける事が当たり前になってた

だけどあの頃と変わんないのは

曲げない信念だけだ

夢破れたらなんてなんがある余裕すら与えず

突き進め俺の信じた道を歩め

 

1番大事な事を忘れては思い出してた
それを思い出しては俺は負けないから
泣いた数は掻いた言葉の各々は
今なら胸張って吐いた希望となった

 

 

泣いた日から幾千の時を超え

夢と希望は可能性となっては

悔しかった思いが募り募って

燻る思いは憂いを揺るがした

あの日の思い出を薄めていた

大人びた俺は今ここで

 

何かが変わるって信じてた

 

1番大事だって思える瞬間はここにある
それを勝ち得た俺はもう病まないから
泣きながら書いた言葉の数々は
今花咲かす夢と書いた花となった

1番大事な事を忘れては思い出してた
それを思い出しては俺は負けないから
泣いた数を掻いた言葉の各々は
今なら胸張って吐いた希望となった

 

数打ちゃ当たるなんて運任せみたいな事はしない

俺の想いという苗を埋めて

努力という水を与えて

芽吹くまでの工程を考えて

花が咲いたらその時は

めいいっぱい褒めてあげなさい