innocence

真っ白な部屋の夕暮れの陽射しが差し込む

そこに照らされた写真立てに映る人に告ぐ

どんな時だって忘れたりはしないと

そう願って夜を迎えて朝日を待つ姿を

何度も想像しては胸が踊る様になり

叫んだ日の事を忘れさせてくれる

そう願ってしまうさぁ…旅立ちの時だ

 

ゆっくり歩こうよ

そう言って手を繋いだ午前7時の事

僕はあれから仕事に向かうと言い

家を後にする

その後に君は学校に僕は見送り手を振る

それが何よりも嬉しかった

どんな形であれ理由は無くとも

手を振れるそこに意味はなくとも

 

もう何度見ても良いと思えては

追い風が背中を押すような感じで

後を去ることに見惚れてしまう

君の後ろ姿と靡く髪はとても美しく

不意にこっちを振り返り笑みをこぼす

あーなんて幸せな日々なんだろうと

今日も頑張れる気がしてきた

 

あれから何年か経ち

俺には夢があると確信し

この故郷を後にし旅に出た

髪を置いて行く事に後悔はした

出来れば君と一緒がいいと願ったが

僕にはそんな力は無く独りで生きるのに必死だ

真っ白な雲が覆う空に手を翳して

心に誓った「いつか迎えに行くと」

その手は小さく白く脆くも力強かった

いつか見たアニメを覚えてる?

かけたグラスは一つになれるかな?

(間奏)

この世界は美しいと錯覚していた

何人たりとも思い描く未来予想図は

何遍も壊れ繰り返して屍と化していく

東京という夢の街は

地面に見えない死体が転がっている

それを踏み台にみんなは生きている

そう考えた事はあるのかな?

俺だけだったら嫌だな

関暁夫が切れた生放送

申し訳ないがお前らは何の為に生きてる?

本当に心も冷めきった機械的人間と化しては

いつ殺されてもいいと遺書を書いて生活する

俺達は一体何と戦ってるんだ?

そんな世界など見捨ててやりたい

人間誰しも自分が可愛くて仕方がない

他人は他人自分は大切

それに嘘偽りは無くて

憂い募らせる想い燻り滾らせ夢現に誑かされても

この歌を歌うまでは死に切れないと

要らなかった思いは今蘇る

 

またどこかで会いましょう

君は石の下で眠ると安らかであれ

僕は地の上ステージの上歌い続ける

心はもうとっくに荒みきってしまったよ

冷めきった目で見る崩壊世界は

あまりにも美しかった…