believe

廃線で使われなくなった電車

錆びついてツルが絡まってた

もう2度と動かないと誰もが思ってた

どうしようもない事が僕らを戒める

手を取り合ってた日々を思いだした日

あの頃はよく電車に乗って帰っていた

時が経つにつれ俺達は会う機会も減った

久しぶりに連絡してみた

その時にあの電車の話をした

そうしたら、笑ってくれた

あの頃乗ってた電車はもう動いてないかと

懐かしかった、あいつが笑ったの

もしも今、あの電車を見なかったら

あいつにも連絡はしてないし

昔の話も記憶の奥底に眠らせていた

ずっと視野が狭くなっていた

大人になったらすごく小さな世界で生きてた

耳も遠くなって聞こえたはずの声も

手も伸ばせなくなって届いてた物も

全てが幻想になっていく…ずっと前から

俺は俺で無くなってた

 

信じていたかった事を

もう信じなくなっていた

宛ても無いのに夜空に手を合わせてた

月が光る星は煌めく街灯は眩しい

そんな有り触れた物の関心も無くした

春に見た光は夏には無くなってた

秋にはもう遅すぎて渡せなかった冬の日

本当は伝えたかった言いたかった一言が

喉元から手が出るほど欲しかった

あいつは久しぶりに笑ってくれた

もう会えないと思ってた20代真っ盛り

思ってた事と違うね

今はそう、俺は変わってしまった

あの頃が懐かしい

あの電車がまた動く頃には

長生きしていような

その時に交わす酒は宅飲みで

マイホーム買ってんのかな?

てかあいつに嫁がいるのかな?

そんな思いを秘めて

また会おう、来世なんて言わないさ

生きてるうちは華咲かそう

俺はここにいるからな

じゃあまた今度ね…